2人の世界展 「線の遼亮/色の衛」2023/5/16-2023/5/21 11:00-17:00 (最終日15時まで)

内容

色鉛筆とマーカーで描く障がいを持つ二人の若きアーティストの作品、約45点

今回の展覧会に関して

全ての人それぞれに違う個性があり、その個性が集まることで、素晴らしいアーティストが生まれてくると信じNPO法人 アート・ビーンズ・ファクトリー (以下ABF)は様々な活動をしてきました。ABFでは年齢、性別、障がいの有無に関わらず同じ場所で一緒にアートを学んでいます。2023年1月に開催した法人の展覧会で発表した仲間の中で、今回は特に多くの作品を描き、好評を博した障がいをもつ二人の若きアーティストの作品約45点を発表します。

アーティストの作品の特徴と略歴

川村遼亮 (りょうすけ) 

「線の遼亮」の異名を持つほど、線の描き方に特徴があり、近年は特に総合電動工具メーカー 「マキタ」の工具を黒ペンと色鉛筆を用いて描き続けています。その躍動的な線の描き方によって被写体となった工具は今、まさに動きださんばかりです。空間の取り方も秀逸で、彼の手にかかると不思議なことに、コンセントもその場所にあるべくしてある不可欠な存在となります。その唯一無二の、面白いけれどスタイリッシュな世界観をお楽しみください。

略歴:1994.8.23藤沢生まれ。生後8ヶ月より運動発達遅滞あり、療育に通う。その後、てんかん、自閉的傾向、知的障害と診断を受ける。幼少期より回るもの(換気扇、室外機、理髪店のサインポール等)や機械音(掃除機、ドライヤー、工事現場、工具等)に興味を持つ。年長時、療育から地域の保育園に移ると言葉が出てくる。また、園に来ていた絵の先生が開いていた造形絵画教室に通い始める。造形絵画教室がなくなったあと、養護学校高等部時代には鎌倉のアトリエに通う。卒業後は、アート・ビーンズ・ファクトリーのアート教室に通う。平日は、障害者通所施設で軽作業を行う。

家ではセロテープや粘土で好きなものを作ったり、チラシの工具を切り取って自分が描いた絵に貼り付けたり、カメラで興味のある物を撮ったりしていた。ここ数年は絵を描くことがメインになり、主に好きな工具や工事現場、気が向くと虫や鳥、動物なども描くこともある。

本明衛 (えいと)

「色の衛」と呼ばれており、多彩な色使いが特徴的です。抽象画では、様々な形が複雑に交差し、鮮明な色も絡み合い、どんどん大きな作品となっていきます。一方「いきもの」を描く時には被写体を独自の視点で捉え、ユーモアあふれる作品を創ります。それらの作品は温かみのある淡い色使いが特徴で、衛の「いきもの」に対する優しい眼差しが感じられます。描くものにより「色」を自在に使い分ける衛の才能にご注目ください。

略歴:養護学校を卒業して12年、藤沢生まれ育ちの30歳。週5日、障碍者施設に通所して休息時に絵を描くのが日課。生まれながら知的にもコミュニケーション等にも困難な障害があり、物事の捉え方が独特。無欲で描く絵は自己表現の一つ。自由に描く中で、絵が増殖する個性的な描写やカラフルな色使いが特徴。余暇のひとつとして通う アート・ビーンズ・ファクトリーのアート教室は、サードプレイス。自由な発想で描ける居心地の良い穏やかに過ごせる大事な場所となる。

ご家族の思い
ギャラリーアウルさんで絵画展を開催するにあたり、彼の絵をお披露目できたことをこの上なく幸せに思います。独特な彼の世界観をご一緒に楽しんでくださいましたら、幸いです。

アート・ビーンズ・ファクトリーについて
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アート体験を通じて沢山の人と出会い繋がり、誰もが自信にあふれた笑顔で自分らしく生活していけるようにと、2011年にNPO法人を設立しました。
「食」「創」「遊」の3本柱の元、生活全てがアートであり、全ての人がアーティストであると考え活動しています。自主事業の織り講座は月2回、日曜アート    (絵画A)講座は月2回、日曜アート(絵画B)講座は月1回開催し、両講座とも障害のある方と一緒に制作しています。すべての講座について、見学、体験も受けています。他の講座詳細についてもホームページの予定表をご覧ください。

6.お問合せ先: NPO法人 アート・ビーンズ・ファクトリー TEL&FAX: 0466-22-6667

E-mail:  info@art-beans-factory.com

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